石川県立音楽堂のコンサートホール改修に伴い邦楽ホールで行ってきた特別定期の最終回は、もはや「ピアニスト」の狭い枠に収めることが不可能となりつつある北村朋幹(1991年愛知県生まれ)がプログラムの3曲すべてを弾き振り。このうちフェデリコ・ガルデッラ(1 ...
東条碩夫の音楽放談 | 激怒逆上した道化師カニオが妻とその不倫相手の男とを刺殺し、茫然と立ちつくし、「喜劇は終わりました」と告げる。だがそれは、原作のように劇中劇の観客に告げるのではなく、われわれオペラを観に来た観客に向かって告げるのだ。
この公演は日本の「リゴレット」上演史における画期になると、最初に断言しておきたい。徹底して楽譜を尊重すると、聴こえてくるものがこんなに違うのかと、改めて驚かされたが、これこそが紛れもないヴェルディの「リゴレット」である。
ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」は、シュパチェク、フルシャともども〝お国もの〟。2人は2016年に都響とも同曲を共演しており、呼吸の合ったアンサンブルが随所に聴かれる。当時のシュパチェクは美音ながら線の細さを感じた記憶があるが、今回は格段の逞しさと生命力を備えた演奏へと変貌していた。
名誉音楽監督チョン・ミョンフンを迎えた東京フィルの2月定期シリーズ/定期演奏会は、ウェーバー、ブルッフ、メンデルスゾーンとドイツ・ロマン派の名品を並べた。基本的に12型の小ぶりな編成ながら低弦のプルトを増強した組成は、中低域の厚みや底力を志向するマエ ...
2月16日、エリアフ・インバル90歳の誕生日。卒寿を迎えた日に35年にわたって親密な関係を続けてきた都響と大作、マーラーの交響曲第8番で圧巻の演奏を披露。終演後には大編成のオケ、合唱団、ソリストが一体となって「ハッピーバースデー」の大合唱で祝福。感動的な光景であった。
尾高忠明の指揮による大阪フィルハーモニー交響楽団の東京定期演奏会。尾高は音楽監督就任翌年の2019年の第51回からこの東京定期の指揮を続けている。2020年の第52回以降は、コロナ禍で中止となった翌年の第53回も含めて、ブルックナーの交響曲をメインとするのが恒例となっていたが、今回は2019年の交響曲第1番以来7年ぶりに、メインにエルガーの交響曲を取りあげた。
2024年4月から音楽監督を務めているクリスティアン・アルミンクが指揮して、リストのピアノ協奏曲第1番と、ワーグナーの「ワルキューレ」第1幕とを演奏した。コンサートマスターは三上亮。